lapin paradis

宝塚観劇歴約25年、大声で呟く独り言(^^)

雪組「凱旋門」感想② キャスト別

 

 

ラヴィック 轟悠

 

枯れた感じが良かった…今の轟悠だからできるラヴィックだな…あぁ、この人が男役を続けている意味はこれか…と思った

あまりギラギラしていなくて、無理をして(若作りして)いる感じが無かったのも良かったと思う

こんな時代にこんな面倒くさい女に引っ掛かって振り回されて…(^^;

そこそこの年齢設定でやってるので、亡命者だから厄介なことに巻き込まれたくないことも恋愛をするとのめりこんでしまうので初めはジョアンと距離をとろうとしているのもわかるし、そこをものともせずにぐいぐい来るジョアンに押し切られてるのもよくわかる…そこそこの年齢設定なので、アンリとの関係に嫉妬するところだけ唐突な印象はある(^^;

声が…とか、歌ヤバい…とかは以前と変わらず思いました

この音程で辛そうなんだからもっと高い音になったらでないでしょ…と思っていたら案の定出ていなくて、これは一度専門家に診てもらった方がいいのでは…と心配になります…

ラヴィックが歌うのは彼の心情を表す所なのでイシちゃんの声は気になるものの歌の量は出来る限り少なくした印象だし、デュエットではきいちゃんがサポートし、観客に伝えたいストーリーに関わるところはだいもんが歌うので観ていてストレスを感じることは少なかったように思う…

大劇場公演で主演することに関しては感想①に書いたとおりです

 

ボリス・モロゾフ 望海風斗 (初演 香寿たつき)

ボリスの出番は増えていたものの完全に二番手の役でした

二番手が上手いといい芝居になる!二番手が魅力的だといい作品になる!ああ、分かっているさ!でも!もうだいもんの二番手の期間は終わったんだよ!トップになったからにはそれらしいものを見せてくれなくては!

ボリスを目立つように改変した結果、物語がぼやけたのでは…?ボリス自身は話に全くと言っていいほど絡んで来ず、ストーリーテラーに徹しているのに…(T_T)

「俺について来い!」と引っ張っていくか、縁の下の力持ちとしてサポート役に回るのか…どちらが向いているのか…もしくは心地いいのか、本人に聞いてみないと分からないけれど、なんだかだいもんは楽しそう…(^^)

最後の「来いよ…」「ロシア式か…」のやり取りはちぎちゃんとで見たかったかな…(ちぎちゃん主演で凱旋門を見たかったという意味ではないです)ここはトップと二番手の関係が透けて見える方がいいわけで、初演のイシちゃんとタータン(香寿)の組み合わせだからいいんだよ…

タータンとみっちゃん(北翔)とだいもんに似たものを感じていて、もしタータンがやった役をだいもんがしてくれるなら「花の業平」の藤原基経とか「ゼンダ城の虜」のヘンツォ伯爵でまっ黒だいもんを見たいけど、おそらく暴動が起こるだろうな…(^^;

 

ジョアン・マヅー 真彩希帆 (月影瞳)

この役は難しいとさんざん言われていて、確かに女性に共感される役ではないし魅力的なキャラクターとして表現できる女優は少ないと思う

初演を観た時に、ぐんちゃん(月影)も謝先生も(男性が感じる)ジョアンの魅力が理解できなかったんじゃないの?…白城あやか様がやっていたら文句なしに魅力的な女性になったのに…と思ったことは強烈に覚えている…

きぃちゃんは、頑張ってました!可愛かった!ジョアンみたいな女は嫌いだけど放っておけないと思う男性の気持ちは分からなくないな…

18年経つとBBAを通り越しておっさんになるということか?(^^;

可愛いおバカさんな女の子といえば「グランドホテル」のフラムシェンだと思いますが、彼女には明るさと生命力と生活力があったけれどジョアンにはそれが無い…

そこをなんとかしていたのはきいちゃん自身の明るさだったように感じました

 

アンリ・ジャルダン 彩風咲奈 (立樹遥)

なんで初演キャストを書き込んでるかと言うと役の比重が大幅に変わっているので何となく自分の中で分かりやすくする為です

 

一言でいうと、どうしようもない奴ですよ…

欲しいものは何でも手に入れることができて、思い通りにならなかったらキレる…かっこつけてるけど実はヘタレ…怒らせたら怖い人なのはジョアンのセリフで説明されているものの、何してくれとんねん…

でも咲ちゃんの持ち味には男らしい役よりもこういう役の方が合っています

 

ヴェーベル 彩凪翔 (汐風幸)

文句なしにかっこいい!冷静な大人の男を演じられる貴重な人です…

彩凪翔に白衣ってあなた…もう、ありがとうございます!

 

ハイメ 朝美絢 (安蘭けい)

あーさってキラキラを調節できる力を持ってる人なんだ…普通の青年として普通に目立たずそこにいたって感じ(褒めてます)

 

ユリア 彩みちる (千咲毬愛)

みちるちゃんと思わずに可愛い娘役さんだな〜…と思って見てた(^^;割と背もあるのに小柄なあーさの隣で可愛く存在できる娘役力は貴重だな…と思いました

 

ローゼンフェルト 永久輝せあ (朝海ひかる)

辛い時代に生きているのに浮世離れしているというか…

ひとこには一人称「僕」がよく似合う

 

マルクス 煌羽レオ (成瀬こうき)

この人の役のつき方が謎…(^^;ほとんど台詞がない役が付いたと思ったら結構目立つ役が来たりする…振り幅大きすぎません?

 「死の鳥」だから鳥っぽい人にしたの?(初演含め)←いろいろ失礼…

 

柴田先生の作品世界に浸ることができました

無駄のない美しい言葉で紡がれていて悲劇でキラキラしていないのに美しい

話の展開に「なんで?」と思うことも無く、途中「この話終わるんか?」と思うことも無く、ボロボロと涙が出るわけでもなく、胸が締め付けられるような苦しさが残るわけでもなく、ただ美しいものを見たな…という感想だけが残る作品でした

いいものを観せていただいた…と思います

 

DVD買おっかな…(えぇっっ!)←我ながら驚きの着地点…

 


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